勉強中です.
私はJGAP(ジェイ•ギャップ:ジャパン•アグリカルチャー•プラクティスの略称)の上級審査員として、日々、日本各地のJGAP認証取得、又は取得希望される農家さんと審査の場でお会いしています.足掛け4年目です.JGAPとは何でしょうか.元はヨーロッパがユーロ圏として統合された事により発生した農業用第三者認証制度です。今まで、国同士でもうけていた関税や禁止農薬などの規制をユーロ圏内の国同士では撤廃する事になった訳です.そこで、困った事が多数出てきました.ドイツで使える農薬がフランスでは使えない、また、フランスで使える農薬がイギリスでは使えない。農薬以外の肥料や収穫作業の国同士の格差。トレサビリティの解釈の違いなどいろいろ違いが出てきました.そこで、安全安心な農作物を仕入したい流通業者が、最初にこれらの各ユーロ圏内の農家の統一性を訴え、ユーロGAPとしてユーロ圏の農業の規範を作りました。現在.約85%のヨーロ圏の農家さんが認証をとり、実際の所この認証が無いとユーロ圏では流通が難しい所まで来ています.これが、世界各地で評価され、各国で其れに習った制度を立ち上げてきました.その、日本版がJGAPです。その他には、チャイナGAP,韓国GAPなどアジア地域を含め世界各地で広がっています.ここで大切な事は、各国のGAPがユーロGAPとの適合制をユーロGAPととる事により、世界共通のGAPとしている事です.ユーロGAPは現在、GLOBAL GAP(グローバルギャップ)と名前を変えて実質摘に世界標準になっています.日本でも、外国に輸出する農産物の生産農場にGGAPの認証を義務づけされ、実際とられている生産者も多くおられます.ただ、基本的には英語での審査が行われ(日本にGGAPの認証機関が無かった時です。今は日本にも日本語で審査を行う認証機関はあります。)大変な労力とお金が必要でした.其れを踏まえてJGAP協会が立ち上げられたのです.
と、其れ以降はJGAP協会のHPでもチェックしていただいて、日本の認証農家さんの数は1200件を超えたそうです.しかし、まだまだ、一般への認知度は低く、不十分です.審査する立場として残念でありなんとかしたいと考えています.
それでは、タイトルの勉強中とは何でしょうか.じつは、GGAPの審査員になるべく猛勉強中なのです. 今日はここまで.