ぶどうのこれからの肥料のやり方に付いて 秋田県大森農機様問い合わせに付いて その1
先日は、お忙しい所お邪魔しました。
収穫後のお礼肥の施肥後の管理のお問い合わせに付いて書かせていただきます。なるべく無農薬での栽培でのチャレンジとの事ですが、目的を無農薬栽培にするにはまだまだ経験が大森さんには不足していると思います。結果的には十分無農薬での栽培は可能だと思いますが、最初は使用する農薬の回数を少なくするぐらいの気持ちでチャレンジしてください。収穫して、皆さんに喜んで食べていただく事が大切で、必要な時は農薬も有効な手段です。ですが、数年後には農薬を殆ど使わない状態にまでにしてください。
お礼肥にはLPK-Mg 40kg/10aとぼかし肥料40kg/10a 生の籾殻1000kg/10aをぶどう畑に入れて深耕されたとの事ですね。
次の作業は、春に芽が動き始める時に窒素の追肥をしてください。尿素(窒素成分49%)でしたら20kg/10aぐらいになります。有機質の窒素でしたら分解する期間を考えて時期、量を調整ください。この時期の窒素が効きすぎて節間が間延びするようでしたら、又は雨が多くても、気温が急にあがっても窒素が効きすぎますからLPK液肥の100倍液を70㍑/10aを夕方に葉面散布して調整ください。葉面散布は最低2回続けてください。間隔は3〜4日後です。条件により週に1セットの葉面散布が必要になるかもしれません。節間は収穫するぶどう同士の間がが3cm〜10cmの間隔でならんでいるぐらいが理想です。この時期にこの節間が作れれば、無農薬栽培に大きく一歩近づきます。
毎年、4月上旬には農薬の散布が必要との事ですが、この時期、沢山のリン酸を植物は必要としています。ですから、この前にLPKの散布によって農薬の必要性はないかもしれません。もし、菌の発生が出るようならA-1を送ります。これの1000倍液を葉面散布する事で菌の発生は抑えられます。LPKが効いているぶどう園は菌が広がって行く速度が極端に遅くなりますので、菌を確認してからでも対処が可能な場合が多いです。また、ぶどうの節間の間隔の確認、葉の大きさの確認(葉は厚くて、小学生の手のひらの大きさぐらいが理想です)などの調整でもLPKの葉面散布、又はLPKと窒素成分の葉面散布を実施します。害虫に関しても葉がピンとたっているぶどうの園には発生しにくいとの結果が出ています。