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ぶどうのこれからの肥料のやり方に付いて 秋田県大森農機様問い合わせに付いて その2

2013.12.12

 ぶどうの花が咲く2週間前にLPK-mgを10kg/10a、1週間前に同じくLPK-mgを20kg/10aの二回散布して花芽と開花時期をそろえます。LPK-mgは粉状ですので、ぶどうの根域の先端に届くように十分な灌水が重要です。灌水後にちょっと土を掘ってみてください。ふかふかの土でしたら十分根先まで届いているでしょうが、ちょっと固い土でしたら、表面を流れていくだけで根先に届きません。これではLPK-mgを散布していないのと一緒です。実は、この時期のLPKの肥効が最も大切で、難しいのです。あまりLPKを効かせすぎると房の小さいぶどうになってしまいます。この時期の土や植物の持っている窒素に合わせたLPKの有効な量が各個人で大きく違ってきます。5kg/10aを1回で十分と言う方もおられます(デラウェア 大阪府羽曳野市Hさん)。これらの使用する量を考えるのがLPKを使った農業の楽しさであり、難しい所です。ここに書いた量は窒素が十分在ると仮定した量です。ここまでの樹の成長の仕方、葉の大きさ厚さ、立ち具合で増減してください。窒素が不十分だとガチガチの房になってしまいます。窒素が少ないのでは•••と思われる時は量を半分以下にしてください。それでも十分効果はあるはずです。窒素に合わせたLPKの量が大切です。LPKは本来ここに書いた量ぐらいがを使用してください。。つまり、其れに合わせて窒素がたくさん必要と言う事です。まずは、今ある窒素に合わせてLKPを使いましょう。

 いよいよ、ぶどうの実が大きくなってきます。予定通り、節間が狭く、間隔が整っていればぶどうの房を多めに残すのも良いでしょう。良い状態なら2〜3割ぐらいの増量も可能です。この時期にはLPKも必要ですが窒素も重要です(特に房をたくさん残した場合は)。前年散布したお礼肥がどれほど効いているのか、温度は、降雨量は、その時期時期にLPKと窒素が必要です。この細かい調整が出来るようになる事が、無農薬栽培の可否を左右します。基本的にはLPKが窒素より勝っている状態(葉が立っている、節間が開かない等)の確認を続けます。実肥えに尿素20kg〜40kg/10aを散布してください。窒素が入ると、葉は大きくなり、首を垂れたようになりがちです。実肥えの後にはLPK液肥の100倍液を70㍑/10aを3〜4日間隔で2回、これを数セット、葉が再度ピンッと立つまで葉面散布で続けます。葉がピンと立っている状態では、虫も来ません(来にくくなります)し、菌も発生しません。雨が多い時にはぶどう園の中やまわりに出来た水たまりにLPK-mgを水たまりに合わせて100g〜500gぐらい投げ入れて、足でかき回しておいてください。この方法を覚えるだけでも、雨の多い年のマイナス面がプラス面に変わります。雨が降るたびに樹勢が強くなって行きます。水たまり以外の場所にはLPK液肥の葉面散布が大切です。雨が降れば葉面散布、の実施が良いかもしれません。葉面散布はもちろん夕方です。

 ぶどうの色が着色する2週間前にLPK液肥の100倍液の70㍑/10aを1セット、1週間前に再度1セット実施して着色を早めて糖度を出します。もちろん、同地域のぶどう園より2週間は早く出荷できるはずです。収穫中も雨が降れば同じ事を繰り返し味や糖度の劣化を防ぎます。

 収穫前にLPK-mg20kg/10aを2回、5日の間隔をあけて散布後十分に灌水します。この作業は、来年の花芽の為のもです。ですが、この時期に水をたっぷり灌水する事はどうしても糖度の低下や、品質の劣化を恐れてしまいます。ですが、ちゃんと根先にまで灌水が届けば、反対に糖度が上がり、品質も良くなり、何と言っても収穫後の日持ちが長くなります。どうしても心配でこの作業が出来ない時は、葉面散布でもかまいません。散布間隔は2日で実施してください。

 収穫後は来年の作業がもう始まっています。収穫後のぶどうの房が無くなった果樹の葉っぱを再度ピンと立ててください。葉面でも、灌水でも結構です。落葉が始まる2週間前に1セット、1週間前に1セット、葉面でも灌水でも良いのでLPKを吸収させて、周りの園より早く葉が色づき、また、同時に葉が落ちるようにしてください。これが出来れば、来年の花芽はしっかり充実してくれています。



 無農薬栽培でとの希望でしたので、このような栽培方法を書いています。本来でしたら、生産者が一つ一つ気付きながらこのような栽培になっていただいたらと思う私の理想論です。温度や降雨量、土の状態等で大きく変わる事はもちろんです。私はその農家さんがLPKの使い方の熟練度を見る時は、その方の使用する窒素の量をバロメーターにしています。LPKの使い方を理解すればするほど窒素が必要になります。もちろん、窒素やLPKを抱くことが出来る土壌が必要なのは当たり前です。

 最後に、LPKを使ってどんどん窒素を吸収させる作り方を理解する時は、他の肥料、カリ、カルシウム、苦土、微量要素も大量に消費します。今回は、これらの肥料には記述していません。これらの肥料も入れてしまうと膨大なページになってしまうからです。大量に消費しますから十分その事を考えて栽培ください。一番早いのは土作り、堆肥の有効利用かもしれません。